
この記事では、月次点検でどんなことをしているかご紹介します。
1.目視点検
高電圧の電気を使用していますので、触ったり近づくのは危険です。
詳細な点検は停電をして実施する、年次点検で行います。
月次点検では主に目視による点検となります。
機器の破損や変色、焦げなどを目視で確認します。
ほかに、異音や異臭はしないかも確認します。
2.メーターの読み取り

電圧計、電流計の指針を読み取ります。
例えば、電圧が低いと機器が正常に使えないかもしれません。
電流が大きすぎれば機器が故障してしまうかもしれません。
必要に応じて電力量計も読みます。
前月と比べて不自然に電力量が増えていれば、機器の制御ができていなかったり、故障しているかもしれません。
3.温度測定

電気を使いすぎたり、機器が劣化すると表面温度が高温になることがあります。
そのまま使用すると機器の故障につながるため、対処方法を考えます。
温度上昇で警報が出るものや、自動で配電を止めるように設定しているものもあります。
4.漏えい電流測定

電気は電線の中を流れていて、外に出ないようになっています。
もし電気が漏れていても目では見えませんので、クランプという機器を使用して漏えい電流を測定します。
日本の法律では、漏えい電流を使用する最大電流の2000分の1までに抑えることになっています。
例えば100kVAの電灯トランスであれば、定格電流が476アンペアなので、476÷2000=0.238アンペアとなり
238ミリアンペアを超えないようにしないといけないということになります。
しかし、一般的には100ミリアンペアも流れませんので、普段と比べて高すぎないかどうかを見ることになります。
もし異常が見つかった場合は、原因がどこなのか探すことになります。
第二十二条 低圧電線路中絶縁部分の電線と大地との間及び電線の線心相互間の絶縁抵抗は、使用電圧に対する漏えい電流が最大供給電流の二千分の一を超えないようにしなければならない。
電気設備に関する技術基準を定める省令
5.その他
キュービクル以外にも低圧の分電盤や、照明器具やコンセントなど、目視で異常がないか確認します。
太陽光発電設備や非常用発電機がある場合、これらも点検の対象となります。
年次点検では大きな機材などを搬入しますので、搬入経路や、停電する手順を考えたりもします。
警報盤を確認して、停電する際に気を付けなければいけないことをチェックすることも欠かせません。
停電しての年次点検では安心して細かく点検ができます。
一方で、停電できる時間が決まっている場合が多いので、効率よく進められるように、月次点検の時に確認をしておきます。
最後に、お客様へ点検結果を報告をして終わりとなります。
規模にもよりますが、大体30分前後で終わることが多いかと思います。
われわれ技術者は月に一度しか伺いませんので
気になることがあれば、何でもお気軽に聞いてもらえるとありがたいですね。
現在の点検について疑問点などがございましたら、お問い合わせをお待ちしております。
