電験俱楽部さんとワットマガジンさんの主催で開催されたイベント、「電流ジョブトライアル」へ参加してきました。

電験倶楽部さんのイベントへの参加は初めてなのですが、ここではざっくりどんなイベントだったのか、参加してみた感想などを記載したいと思います。
1.主催団体について
(1)電験倶楽部とは?
電気保安法人である、全電協さんが立ち上げたプロジェクトのようです。
ホームページを見ると、「電気保安業務の魅⼒発信」、「電気主任技術者の横のつながりを強くし」「業界に興味を持ち参⼊してくる⼈たちのきっかけになるようなコミュニティ・情報発信の場」をつくることが目的のようです。
技術者が交流を持てるイベントも開催されていて、なんだか東京のカフェジカみたいだなぁなんて思いました。
(YoutubeやSNSもやっているようです)
(2)ワットマガジンとは?
ホームページによると、「電気業界の魅力を伝えて」「電気業界に触れたり、転職に関する様々なイベント情報も提供して」いるメディアのようです。
運営主体は、東京電気管理技術者協会のような電気に関する8団体が共同で運営しているようです。
ウェブメディアというだけあって、コラムや漫画など記事が豊富にあるのが特徴です。
2.イベントについて
今回のイベントは「電気保安」と「電気工事」という、似ているけど異なった2つの業界にスポットを当てて、当事者のお話や体験会を楽しめる内容になっています。
おそらく初めての企画と思われます。
タイムスケジュールとしては、以下のように予定されていました。
13:00~13:45 電気業界の仕事の魅力を徹底討論
13:50~15:15 電気の仕事体験(電気保安&電気工事)
15:15~15:30 振り返り&各社紹介
15:30~16:00 交流会(参加企業の担当者とお話)
3.参加してみた感想
(1)参加人数が結構多かった
これまで某企業の説明会や体験会などにも参加したことはあったので、10数名程度かなー、と思っていました。
ところが、会場へ行ってみると多くの方が参加していました。
40人ほどはいるのではないかという感じで驚きました。
(2)普段できないような体験ができる
イベントは、主催者の電験倶楽部の山口さんと、電気工事会社㈱くれよんの代表・稲田さんの対談でスタートします。
司会はyoutuberなどでも活躍する電気予報士・伊藤奈々さん。

山口さんと稲田さんの軽妙なトークもあり、場が盛り上がったところで、次は仕事体験です。
参加者は4つのグループに分かれ、各参加企業のブースを回ります。
この日体験できたのは
・LANケーブルの制作
・Fケーブルや電工の工具に触れる
・絶縁耐力試験
・OCR、SOGのリレー試験
正直、これを体験できるのはとても貴重だと思います。
私はLANケーブルを作る場面は見たことはあっても、自分でやるのは初めてでした。
(意外ときれいにできたことはうれしかった)
そのほかは経験したことがありますが、それでも電気工事の材料や工具も結構高いですし、絶縁耐力試験やリレー試験の試験器も高額なので、これを体験できるのは貴重だと思います。
しかも無料でできるというのは、大変ありがたく思いました。


(3)参加者は業界関係者がほとんどか?
参加企業の方々のお話を伺って感じたこと。
「この業界を知ってください、ぜひ興味を持ってください」
「随時募集しています」
という採用への熱意でした。
一方で、私を含め、参加者は電気保安や電気工事業で働いている人が多そうでした。
その印象的なシーンが、冒頭のトーク中に山口さんが
「この中で電験三種を持っている人、手を挙げてください」
といったとき
実に3分の1ほどの人が手をあげていました。
実際、どのような方が参加していたのか、正確なところは私にはわかりません。
イベントの趣旨からすると、もっと全然関係ない人の参加があるとよかったように思いました。
4.まとめ
今回は電験俱楽部さんとワットマガジンさんの主催イベント「電流ジョブトライアル」に参加して感じたことを記載しました。
参加者の何名かとお話ができたのですが、皆さんとても楽しそうにしていたので、とてもいいイベントだったのではないかと感じています。
このイベントの趣旨の一つでもある、「技術者同士の横のつながりを強くする」という試みや、「業界の認知度向上」という意識にはとても共感します。
過去に私は当時勤めていた会社の役員から、電験三種について「なんですか、その資格は?」と聞かれたことが衝撃でした。
電気工事業の登録をしている会社でさえそうなのですから、電気主任技術者とは世間的にはほぼ無名の職業です。
そして、従事している技術者の数も少なく、高齢であることからネットワークを行かせているかも疑問です。
今後も、電験俱楽部さんやワットマガジンさんの取り組みに注目したいと思います。